2019年山 口

東津河川公園〜種田山頭火の句碑〜
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山口市小郡東津上の椹野川(ふしのがわ)河川敷に東津河川公園がある。

東津河川公園に種田山頭火の句碑が6基あるというので、行ってみた。



雑草に
うずもれてゐる
てふてふと
わたし

「山頭火『草木塔』より」、とあるが、『草木塔』には見当たらない。



今日の道の
 たんぽぽ
  咲いた

『草木塔』(鉢の子)に収録の句。



山あれば山を観る
雨の日は雨を聴く
春夏秋冬
あしたもよろし
ゆふべもよろし

『草木塔』(山行水行)に収録の句。

 「咲いてこぼれて萩である」「寝ころべば青い空で青い山で」「曼珠沙華咲いてここがわたしの寝るところ」の句碑もあるはずだったが、句碑のような石が多くて、よく分からなかった。

道に山頭火の句が書かれている。



蛙になりきつて跳ぶ

昭和15年(1940年)9月15日の句。

さぬき市の宗林寺に句碑がある。



休み石、それをめぐつて草萌える

昭和7年(1932年)4月4日、御厨で詠まれた句。

アルコールのおかげでグツスリ寝ることが出来た、昨夜の分までとりかへした、ナム アルコール ボーサー。

  ・草餅のふるさとの香をいたゞく

   休み石、それをめぐつて草萌える




橋の下のすずしさやいつかねむってゐた

昭和8年(1933年)6月9日に詠まれた句。

小倉はさすがに昔からの城下町だけあつて、とゝなうておちついてゐる。

  ・かげは楠の若葉で寝ころぶ

  ・橋の下のすゞしさやいつかねむつてゐた

   わかれきて峠となればふりかへり

  ・風のてふてふのゆくへを見おくる

『行乞記』(北九州行乞)

山陽本線の電車が走る。


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