境港市指定文化財 |
この句碑は、境港市内に残されている唯一の松尾芭蕉の句碑である。 正面に「梅が香にのっと日の出る山路かな 翁」と刻む。この句は、芭蕉が没する元禄7年(1694年)の春、愛弟子の野坡と二人で巻いた両吟歌仙「梅が香」の発句である。この句を選び、句碑建立の中心的な役割を果した人は、地元竹内村(現、竹内町)の俳人「一仙堂蘭石」であった。碑の裏面には、「辞世」「一仙堂」「もみぢにもならで落たる一葉かな」と刻んである。 句碑建立の年代は不詳であるが、基礎の台石に「文政元」「寅七月日」「竹内生花門弟中」等の文字が読みとれる。これは、蘭石の没した文化14年(1817年)の翌年にあたり、蘭石の一周忌に、弟子たちによって建立されたことも推察される。 句碑は祖師芭蕉翁を思う、俳人蘭石の真情をしのばせている。
境港市教育委員会 |
平成14年(2002年)2月、水木しげる傘寿を記念して水木プロが設置。 |
平成22年(2010年)、NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』。 |
平成27年(2015年)11月30日、水木しげるは93歳で逝去。 |