2021年栃 木

大神神社〜碑巡り〜
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東武宇都宮線栗橋駅から野州大塚駅へ。


野州大塚駅から大神神社へ。

西参道


藤原定家の歌碑


暮るる夜は衛士のたく火をそれと見よ室の八嶋も都ならねば

『新勅撰和歌集』収録の歌である。

志風の歌碑


大神のみいつかゝやく我さとは家にも身にも幸そ多かる

摂津(源宗宇)の歌碑


絶えず焚く室の八嶋の煙にもなを立ち勝る恋もするかな

藤原実方の歌碑


いかでかは思ひありとも知らすべき室の八嶋のけぶりならでは

『詞花和歌集』(巻第七)収録の歌である。

 『古今六帖』(詠み人知らず)の「下野や室の八嶋に立つけぶり思いありとも今こそは知れ」も刻まれているようだが、読めない。

西参道


栃木市指定文化財

下野惣社(室の八嶋)

 大神神社は、今から1800年前、大和の大三輪神社の分霊を奉祀し建立したと伝えられ、祭神は大物主命です。

 惣社は、平安時代、国府の長官が下野国中の神々にお参りするために大神神社の地に神々を勧請し祀ったものです。

 また、この地は、けぶりたつ「室の八島」と呼ばれ、平安時代以来東国の歌枕として都まで聞こえた名所でした。幾多の歌人によって多くの歌が、残されています。

煙たつ室のやしまにあらぬ身はこがれしことぞくやしかりける
 大江匡房

いかでかはおもひありともしらすべきむろのやしまのけぶりならでは
 藤原実方

くるる夜は衛じのたく火をそれと見よむろのやしまも宮こならねば
 藤原定家

ながぶればさびしくもあるか煙たつ室の八島の雪の下もえ
 源実朝

東路の室の八島の秋のいろそれともわからぬ夕けふりかな
 連歌師宗長

糸遊に結びつきたるけぶりかな
 松尾芭蕉

栃木市教育委員会

   室の八島見にまかりける人の誘ひ侍けるに、さはる事ありて
   申つかはしける
藤原親朝
煙なき室の八島と思ひせば君がしるべに我ぞたゝまし

『続拾遺和歌集』

芭蕉の句碑


糸遊に結つきたる煙哉

明治2年(1869年)3月、建立。

大神神社


桑原月穂の句碑があった。


能面の憂ひは稲の匂ひかなう

昭和57年(1982年)6月、建立。

東武宇都宮線野州大塚駅


JR宇都宮線栗橋駅


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