「三千尺」は李白の絶句「望二廬山瀑布一」の「飛流直下三千尺 疑是銀河落二九天一」(飛流直下三千尺 疑フラクハ是レ銀河ノ九天ヨリ落ツルカト)による。 |
霧降の滝は、上下2段に分かれダイナミックにしぶきを上げています。45mを一気に落ちる上滝、40mを滑り落ちる下滝、落差85mの滝で途中の岩にあたるしぶきがその名のように霧を降らします。赤薙山から流れ出る霧降川が岩を駆け降りる名瀑で華厳の滝、裏見の滝と並ぶ日光3名瀑のひとつであります。 |
元文3年(1738年)3月22日、山崎北華は江戸を立って『奥の細道』の足跡をたどり、4月霧降の滝に行く。 |
荒澤。かんまん抔(など)といふを見て。霧降といふに行く。疊れる山の頂より湧出して。萬仭の谷に落つ。彼處の岩。此處の石に當りて。碎け玉散ること霧の如し。よつて名とす。見終り。大渡りといふに所に出宿る。 |
宝暦2年(1752年)、白井鳥酔は霧降の滝で句を詠んでいる。 |
○霧降が瀧 ちりちりて霧に交るや瀧の裾 |