弘法大師空海ゆかりの霊場を巡る四国遍路は、四国を全周する全 長1,400kmにも及ぶ壮大な回遊型巡礼路であり、1200年を越えて発展継承され、今なお人々により継続的に行われている。地域住民の暖かい「お接待」を受けながら、国籍や宗教・宗派を超えて行われる四国遍路は世界でも類を見ない巡礼文化であり、2015年に日本の文化・伝統を語るストーリーの1つとして、日本遺産に認定された。 第18番札所の恩山寺は、母養山と号する真言宗寺院で、弘法大師の母が当寺を訪ねたものの女人禁制であったので、大師が7日間祈念し、当寺に母を迎え入れたと伝える。唐木ビランジュはその記念に植えられたという。 |