2019年徳 島

鳴 門〜うずしお観潮船〜
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今日は、うずしお観潮船に乗ってみることにする。

大型観潮船「わんだーなると」の運賃は1,800円。

 昭和6年(1931年)10月28日、与謝野寛・晶子夫妻は鳴門の渦潮を見る。

月ありぬ老先生とたをやめの船して去りしその夜の鳴門

月早く行けり鳴門の潮に馴れ滑り流れし船のここちに

海の月しろく淡路の山の丈みじかくなりぬ夜半の鳴門

月の絲波の絲縒(よ)り淡路より大毛の岬ににひとりぞする

鳴門なる瀬戸の大毛のみさきをば十七日の月ぞ歩める

山と水空も鳴門のあけぼのは藍むらさきの外のこと無し

「緑階春雨」

孫埼灯台が見える。


 昭和36年(1961年)7月、阿波野青畝は鳴門海峡へ。

ローリングピッチングあり月跳び跳ぶ
            鳴門海峡。録2句。
観潮船淡路寄りにはた阿波寄りに

『甲子園』

 昭和43年(1968年)、山口誓子は鳴門の渦潮を見ている。

   鳴 門

生きて吾在り渦潮の中に在り

歸らなんいざ渦潮の中を出て

『一隅』

観潮船から見ると、迫力があった。


阿波の渦淡路の渦と組討す

左巻右巻の渦船に触り

親子渦去就遑もなかりけり

大潮の擂鉢となる渦の笛

阿波野青畝『除夜』

昭和59年(1984年)の句である。

UZUSIO LINE


高速観潮船である。

波だか渦だか、よく分からない。


   


大型遊覧船「咸臨丸」


AQUA EDDY


水中観潮船である。

観光バスが何台も来るのには、驚いた。

鳴門スカイラインへ。

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