『新古今和歌集』には「たごの浦に打出でてみれば白妙のふじの高ねに雪はふりつゝ」とある。『小倉百人一首』の歌で知られる。 |
はやくもなぐりのたてばにつく。こゝは花ござを織りてあきなふ。道ばたにひらくさくらの枝ならでみなめいめいにをれる花ござをおりてあきなふ |
道ばたにひらくさくらの枝ならで みなめいめいにをれる花ござ |
程なく袋井の宿に入るに、両側の茶屋賑しく、往来の旅人おのおの酒のみ、食事などしてゐたりけるを弥次郎兵衛見て |
ここに来てゆきゝの腹やふくれけん されば布袋のふくろ井の茶屋 |
とほつあふみ浜名の郡日はぬくし坊瀬越え来てここは白須賀 |
おなじ冬おなじ蔀の日のあたり白須賀はよし古りし白須賀 |