日本武尊は伊吹山の荒神退治に伊吹山に登るが、途中で白い大きな猪と出会う。この猪が伊吹の荒神だった。 |
東に向かって登って行って頂上に達した。 頂上と書いた標木が立っている。一、三七七メートル。 日本武尊の像が立っている。その像の頭のてっぺんが伊吹山で一番高いところだ。 日本武尊がこの山に来られたときの伝説はいろいろである。大蛇となって道に横たわっていた山の神が雲霧を降らし、日本武尊はその毒によって麻酔状態に入られたともいうし、山の神はそこに住む住民の酋長で、日本武尊はその毒矢を受けて毒に中(あた)られたともいう。 それをもっと近代的に解釈して、日本武尊はマラリヤにかかられ、発病されたのだとする説もある。日本におけるマラリヤ第一号だというのである。
『プレス・サービス』(昭和45年7月) |
伊吹山は『小倉百人一首』の藤原実方朝臣「かくとだにえやはいぶきのさしも草さしも知らじな燃ゆる思ひを」で知られる山。 |
菅江真澄が27歳の頃、伊吹山に薬草採集のため登った記録が残っているそうだ。 |