種田山頭火の句碑
酔ひどれも踊り疲れてぬくい雨
日本は世界の公園である 平戸は日本の公園である
山頭火行乞記日記より |
漂泊の俳人と呼ばれる種田山頭火は、昭和7年3月31日に平戸を訪れました。島の美しさと人の温やかさに感激し、一時落ち着き先にと考えたほどです。 |
「絵のやうな」といふ形容語がそのまゝこのあたりの風景を形容する、日本は世界の公園だといふ、平戸は日本の公園である、公園の中を発動船が走る、県道が通る、あらゆるものが風景を成り立たせてゐる。 もし不幸にして嬉野に落ちつけなかつたら、私はこゝに落ちつかう、こゝなら落ちつける(海を好かない私でも)。 美しすぎる――と思ふほど、今日の平戸附近はうらゝかで、ほがらかで、よかつた。 |