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平安末期、鞍馬寺の東光坊阿闍梨宥慶法印が黒塚の鬼婆々を退散させ、鬼婆々に殺された人々を葬る為に庵を結んだのが始まりだそうだ。 |
同じ所大宮宿宮町の右側にあり。往古(そのかみ)は天台宗なりしが、今宗風を転じて曹洞宗の禅林とす。(染谷の常泉寺に属す。)本尊は金銅の薬師如来、一寸八分ありて、本仏の薬師の胎中に収む。開山は紀州熊野那智山の東光坊阿闍梨祐慶なり。
『江戸名所図会』(大宮山東光禅寺) |
元文4年(1739年)9月、白兎園宗瑞は秩父に行く途中で大宮の町に至り、東光寺を訪れた。 |
秩父山の秋を見むとおもひ立て杖を中仙道にひく時しも草の花は葉に替て染出し梢も同し色を増て行々大宮の町に至りて東光禅寺を訪ひ侍る |
また染ぬ木々や夕日の馳走ふり | 宗瑞 |