昔の温泉栃 木

日光湯元温泉「湯元板屋」

 東北自動車道宇都宮ICから日光宇都宮道路に入り、清滝ICから国道120号でいろは坂を上る。


赤沼茶屋の駐車場に車を停め、戦場ヶ原・小田代原を歩く。


小田代原


 いつものように戦場ヶ原の三本松(標高1,394m)で男体山(標高2,484m)の写真を撮る。



写真を撮る位置がいつもとは少し違ったようだ。

 昭和30年(1955年)5月1日より3日まで、水原秋桜子は奥日光湯元温泉の第3回馬酔木鍛錬会に出席した。

   戦場ヶ原

枯れし野と芽吹く林と雪やみぬ

道の辺に荒寥赭き沼の春

『玄魚』

いつものように湯の湖の写真も撮ってみたが、きれいに撮れなかった。

今日こそ日光湯元温泉の「湯元板屋(HP)」のお風呂に入ろうと思った。

昨年は日帰り入浴の時間には早過ぎて、入れなかった。

湯元板屋」は創業150年の歴史を誇る「今に伝えし昔なじみの湯宿」。

 大正11年(1922年)10月28日、若山牧水が泊まっている。

 また、大正13年(1924年)9月には葛西善蔵が投宿。湯ノ湖湖畔に文学碑がある。

日帰り入浴はタオル付きで1,000円。

既に数人がお風呂に入っていた。

 内風呂と露天風呂を交互に何度も入っているうちに1人になったので、写真を撮った。

内風呂「離れの湯男体(なんたい)


湯元板屋」所有の源泉から湧き出た、掛け流しの天然温泉だそうだ。

 泉質は含硫黄−カルシウム・ナトリウム−硫酸塩・炭酸水素塩温泉(硫化水素型)(中性低張性高温泉)。PH6.4。

硫化水素泉(硫黄泉)である。

お湯が緑がかっている。浴槽の木は硫黄で白くなっている。

泉温は77.0℃だそうだが、お風呂はそれほど熱くないので、ゆっくり入れる。

露天風呂


露天風呂はお洒落。露天風呂の上は金精道路。

久し振りに本物の温泉に入った。

 昭和7年(1932年)5月11日、河東碧梧桐は生方誠と雪の金精峠を越え、日光湯元温泉板屋へ。

五月十一日、無風状態、菅沼よりの雪、金精峠を中にして、湯本に続く雪中強行軍悲惨ながら痛快。碧

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