當寺は、貞和年中(1346〜49)無抑一参禅師開創の臨済宗国泰寺派の禅寺であった。 戦国時代荒廃するも、池田光政の慶安3年(1650)に再興、諸堂宇が建立された。 この寺は初め曹洞宗に属していたが、享保15年(1730)妙心寺派曹源寺末寺となる。 明和年中(1764〜72)には池田治政が児島の一大霊場喩伽大権現の分祀を行い、隠居寺とした。 山水に優れた境内は幽玄な信仰の地であった。 本尊聖観世音菩薩 |
左側面 夕暮をしらぬ鳥あり花の中 | 任地齋 |
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右側面 物とては曙ひとつ雪の晴 | 森々庵 |
享保17年(1732年)5月3日、森々庵松後は備前岡山に生まれる。 明和2年(1765年)10月12日、操山松琴寺に「時雨塚」建立。『志久禮農恩』撰。 寛政8年(1796年)、美濃派(再和派)の道統六代を継ぐ。 寛政10年(1798年)4月3日、67歳で没。 |