2018年奈 良

興福寺〜南円堂〜
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奈良ホテルから興福寺へ。

興福寺五重塔


興福寺南円堂


西国三十三所第9番札所
興福寺南円堂(重要文化財)

 弘仁4年(813年)に藤原冬嗣が父内麻呂の冥福を願って創建。現在の建物は寛保元年(1741年)に立柱。

 本尊は不空羂索観音菩薩像。
(鎌倉時代・国宝)

明和2年(1765年)、蓑笠庵梨一は興福寺を訪れ南円堂で句を詠んでいる。

 興福寺はいにし年の回禄に七堂伽藍すへて烏有となり、今はたた礎のあなたこなたに残るのみそ、いよいよ哀とは見なし侍る。南円堂はいにしへ藤花の名残ある所なれは、

   石に見るむかしの跡や藤すみれ


昭和46年(1971年)7月6日、高浜年尾は西国巡礼で興福寺南円堂へ。

   七月六日 西国巡礼 奈良興福寺南円堂 柳の茶屋

梅雨あけの炎暑の砂利に蟻遊ぶ

冷房に居て夏料理なりしかな

夕立の来るらしき雲鹿反芻(はんすう)

一輪の未央柳を茶室なり


興福寺三重塔


康治2年(1143年)、崇徳天皇の中宮皇嘉門院聖子建立。

治承4年(1180年)、焼失、間もなく再建されたもの。

興福寺最古の建物で、国宝だそうだ。

知らなかった。

2018年奈 良