弘仁4年(813年)に藤原冬嗣が父内麻呂の冥福を願って創建。現在の建物は寛保元年(1741年)に立柱。 本尊は不空羂索観音菩薩像。 (鎌倉時代・国宝) |
明和2年(1765年)、蓑笠庵梨一は興福寺を訪れ南円堂で句を詠んでいる。 |
興福寺はいにし年の回禄に七堂伽藍すへて烏有となり、今はたた礎のあなたこなたに残るのみそ、いよいよ哀とは見なし侍る。南円堂はいにしへ藤花の名残ある所なれは、 石に見るむかしの跡や藤すみれ |
昭和46年(1971年)7月6日、高浜年尾は西国巡礼で興福寺南円堂へ。 |
七月六日 西国巡礼 奈良興福寺南円堂 柳の茶屋 梅雨あけの炎暑の砂利に蟻遊ぶ 冷房に居て夏料理なりしかな 夕立の来るらしき雲鹿反芻(はんすう) 一輪の未央柳を茶室なり |
康治2年(1143年)、崇徳天皇の中宮皇嘉門院聖子建立。 |
治承4年(1180年)、焼失、間もなく再建されたもの。 |