昔の旅日記

渋温泉外湯巡り〜「大湯」・「目洗の湯」〜
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馬曲温泉から国道403号で渋温泉に向かう。

長野電鉄山ノ内線を越え、国道292号の手前で左折すると、湯田中温泉がある。


湯田中温泉を過ぎると、横湯川沿いに渋温泉(HP)がある。

渋温泉は奈良時代の僧行基により発見されたという由緒ある温泉。

 渋温泉といえば、「外湯巡り」が有名。9つの共同浴場があり、泉質も違う。最近まで宿泊客でないと入浴できなかったらしい。

橋を渡って、町営駐車場に車を停める。料金は500円。一時間以内なら300円。

 300円で「巡浴手拭」を購入すると、共同浴場の鍵を貸してくれる。宿泊者は宿で鍵を借りるのだそうだ。

「番外薬湯信玄かま風呂」もある。こちらは別料金で300円。

まず、一番有名な九番湯「大湯」に行ってみる。


建物は半地下式。


木の浴槽で、床も腰板も木。

 浴槽は2つに仕切られていて、源泉が注がれている奥の浴槽が熱く、手前はやや温め。もちろん掛け流し。

お湯は茶色に濁っている。鉄分が含まれているようだ。

成分は「温泉分析表の通り」と書いてあったが、「温泉分析表」は無い。

 泉質は緩和低張性高温泉。よく分からないが、鬼怒川温泉「ホテルキャトルセゾン」の泉質が単純温泉(緩和低張性微温泉)と書いてあった。泉温(源泉)は62.6℃。源泉名は渋大湯(むし風呂)と言うらしい。

「大湯」の階段の途中に若山牧水の碑がある。

「渋温泉へ 大正9年5月21日 牧水」と書いてある。

 それから杉の植え込まれた山と山との間の急な坂を下りて程なく上林温泉の横を過ぎ、一つの橋を渡って家の建ち込んだ渋温泉に入った。そして其虞の津端屋といふのに草鞋を解いたのは正に五時であった。

昭和62年(1987年)5月31日、除幕。渋峠にある碑と同じような形だ。

次に六番湯「目洗いの湯」がいいというので、行ってみる。


大湯と比べると、小さい。それでも大湯の次に広いらしい。


木の浴槽で、床も木。

浴槽も小さいので、浴槽全体を撮るのが難しい。

小さな共同浴場は入る人が少ないので、お湯が熱い。

こちらは無色透明で、白い湯花が沢山舞っている。ここももちろん掛け流し。

成分表が無いので分からないが、「目洗いの湯」というくらいだから、目に効くらしい。

旅の途中の立ち寄り湯だから、2つで十分。

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