昔の旅日記長 野

八方尾根自然研究路
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 ゴンドラリフトは8時から運行だと聞いていたが、もう動いている。7月20日からは7時から運行しているのだそうだ。

ゴンドラリフトで兔平へ。

アルペンクワットリフトで黒菱平へ。

リフトはこれで終わりだと思っていたら、もう1つグラートクワッドリフトがあった。

 昭和44年(1969年)10月28日、星野立子はゴンドラに乗りリフトに乗り八方尾根へ。

十月二十八日 快晴 ゴンドラに乗りリフトに乗り八方尾根展望
台に行く 五竜を望む 天狗 槍 杓子 白馬 れんげ等々

濃き秋日リフト人みな光りもち

昨夜吹雪ありしといへる山小屋に


 グラートクワッドリフトの下はお花畑。写真を撮りたいが、そうもいかない。こんな時はビデオがいい。

第1ケルン八方池山荘へ。標高1,831m。

下野草(しもつけそう)が色鮮やかだった。


第1ケルンまでは急な登り坂と平坦なトレッキングコースに分かれる。

花を見るならトレッキングコースだが、今日は山を見たいので急な登り坂を行く。

雲の間から白馬岳(標高2,932m)が見える。


幻想的だ。

薊に蝶が留まった。


斜面に御山蕎麦(おやまそば)


白山沙参(はくさんしゃじん)の群生。


 白山沙参なんて聞いたことがない。高嶺釣鐘人参(たかねつりがねにんじん)のことで、釣鐘人参の高山型変種だそうだ。

山の雲の動きは早い。


白馬岳が見え隠れする。

薄雪草(うすゆきそう)が群生している。


梅鉢草(うめばちそう)を見つけた。


梅鉢草は秋の花だと思う。

急な斜面を登り、八方池へ。

あちこちに松虫草が咲いている。


吾亦紅(われもこう)も咲いている。


吾亦紅すすきかるかや秋くさのさびしききはみ君におくらむ

若山牧水

吾も亦(また)(くれない)なりとひそやかに

高浜虚子

吾亦紅も秋の花だ。

やっと八方池へ。標高2,060m。


思っていたより小さい。

ここから唐松岳(標高2,696m)に登るのだそうだ。

 八方池に白馬岳が映るはずだが、今日は低い雲が多くて駄目。それでも雲が晴れるのを待ってカメラを構えている人が沢山いた。いい写真を撮るには努力と忍耐が必要。

私は近くの山が映っている写真で我慢する。


帰りは雲が出てきて山も見えないので、トレッキングコースを行く。

ここにも岩菖蒲(いわしょうぶ)


鬼薊(おにあざみ)もあちこちに咲いていた。


鬼薊は下を向いて咲く。

四葉塩竃(よつばしおがま)


四葉塩竃は胡麻の葉草(ごまのはぐさ)科。

グラートクワッドリフトで黒菱平まで戻る。

アルペンクワットリフトに向かう途中で靫草(うつぼぐさ)を見つけた。


九蓋草(くがいそう)が咲いていた。


九蓋草も胡麻の葉草(ごまのはぐさ)科だ。胡麻の葉草とは、どんな花だろう。

御山竜胆(おやまりんどう)


竜胆も秋の花だ。

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