湯田中の河原に立てば北側は |
||
はつかに白し妙高の山 |
斎藤茂吉先生が下高井教育会の講演に招聘され、昭和2年10月18日上林温泉、19日湯田中温泉に宿泊、翌20日の午前、湯田中の川原を散策し、飯綱、戸隠、黒姫の連山の北に聳え、雪僅かに白き妙高山を遠望して詠まれた短歌である。 この短歌は上林温泉、地獄谷、湯田中温泉等で詠まれた他の短歌24首と共に、歌集「ともしび」に収められている。 茂吉先生は著書「作歌四十年」に、この短歌について「湯田中の河原で作った。結句のひびきがよい。かういふ字音名詞ですわりのよいのは萬葉にもない。」と記述されている如く、非常な傑作である。また、きわめて重要な作品である。 歌碑の書は、茂吉先生が書かれたものである。 |
穂波温泉旅館組合 |