蔵王温泉から蔵王ラインで県道12号白石上山線に入り、蔵王坊平から蔵王エコーラインを行く。 |
絶頂を後ろに直下すると、噴火口の大穴が見える。穴の側を辿るように道の跡がある。真向いの風を肩できって、一生懸命に駈ける。突然あれを見ろと若者が声を掛けた。十尋もあろうと思われる穴の底に真青に輝くものがある。火口の沼であると気づく。 |
刈田の頂上に案内者と別れて、石の上に小石を積んだ道しるべを心あてに、ひた走りに山を下る。時々道を失してまた元の道に戻る。ドーダンの林をなしておる危険な道を逆落しに下りて、赤錆びた水の流れのほとりに出る。一廓の家構えは志す峩々温泉である。 |
峩々温泉主人の句を乞ふまゝに 菊の日を雪に忘れずの温泉(ゆ)となりぬ |
日帰り入浴は840円、午前10:00〜午後5:00。「お風呂に入れますか」と聞くと、内風呂は工事中なので、露天風呂だけなら入れるということだった。 |