江戸時代終盤の1810年、日本地図作成のためにこの地に立ち寄った伊能忠敬が「けだし天下の絶景なり」と称賛したことで知られる景勝の地がここ番所鼻自然公園です。東シナ海に浮かぶ薩摩富士こと開聞岳と岩礁の曲線美が織り成す雄大で優美なパノラマ風景が広がります。
海上には竹島、硫黄島、黒島が望めるほか、天候に恵まれた日には100キロ彼方に浮かぶ屋久島まで見渡せることもあります。
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番所鼻(ばんどころばな)名前の由来
ここは江戸時代に薩摩藩の海上警備詰所である番所が置かれていたことからそう呼ばれる様になりました。入り組んだ海岸線に天然の良港が連なるこの沿岸一帯は、遣唐使船が漂着したことでも知られる海上交通の要所であり、物資を運ぶ船舶が頻繁に出入りしていたところでした。番所は一般には「ばんしょ」と読みますが、地元では「ばんどころ」と呼ばれます。
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伊能忠敬先生絶讃の地

内閣総理大臣鳩山一郎書
昭和31年(1956年)2月、別府地区観光委員会建立。
昭和34年(1959年)3月7日、鳩山一郎没。
竜宮の道

薩摩半島は海幸彦・山幸彦の神話にまつわる竜宮伝説の舞台とされますが、独特の地形からこの“海の池”の中には竜宮城の入り口があったとの伝説が残ります。
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海の池

“竜宮の道”を歩く人がいる。
あいにくの曇り空で、「天下の絶景」とは思えなかった。
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