こゝ「遍路道」には俳人種田山頭火の句碑がありますが、これは。山頭火が遍路として大窪寺に巡拝しているからです。
山頭火は、2回目に巡拝したあと1年足らずの昭和15年10月11日、松山の一草庵でなくなっており、1年前の当地巡拝は殊の外、期するものがあったと思います。
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腰掛け石に山頭火の句が刻まれていた。

山しづかなれば笠をぬぐ
出典は『草木塔』。
昭和9年(1934年)4月14日、種田山頭火は坂下から清内路へ。

飲みたい水が音たてゝゐた
飲みたい水が音たててゐた
山ふかく蕗のとうなら咲いてゐる
山しづかなれば笠をぬぐ
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水音、寝ころぶ
出典は『其中日記(三)』。
昭和8年(1933年)4月6日の句である。
ほとんど草に埋もれて山頭火の句碑があった。

水音しんじつおちつきました
出典は『草木塔』。
昭和8年(1933年)の句である。
山頭火歿後六十年碑

旅人は鴉に啼かれ
出典は『行乞記(二)』。
昭和6年(1931年)12月31日の句。
平成13年(2001年)4月15日、西尾一三建立。砂井斗志男揮毫。
野田屋竹屋敷

山頭火の句碑は外にもあったようだが、探しきれなかった。
さぬき市コミュニティバス志度・造田・多和線で造田駅へ。
JR高徳線造田駅

昭和町へ。
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