2019年香 川

善通寺西院〜〜碑巡り〜
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善通寺西院にホトトギス主宰三代の句碑があるというので、行ってみた。

仁王門


中学生が麦茶のお接待をしていた。

売店の裏にホトトギス主宰三代の句碑があった。

高浜虚子の句碑


咲きミちて
 こぼるゝ花も
  なかりけり

昭和3年(1928年)4月8日、鎌倉で詠まれた句。

咲き滿ちてこぼるゝ花もなかりけり

      四月八日。潮干句會。鎌倉稲村ヶ崎、堀内別墅。會後妙本寺、光明
      寺の花御堂を見る。會者、秋櫻子素十、みづほ、風生、花蓑、た
      かし、手古奈等二十五名。


平成10年(1998年)3月、ホトトギス創刊百周年を記念して建立。

高浜年尾の句碑


お遍路の美しければあはれなり

昭和13年(1938年)、年尾38歳の句である。

高濱年尾先生の古稀を祝しホトトギス九百號を記念して香川縣並びに近隣の俳人に依り是れを建立す

昭和四十七年二月合田丁字路 謹書

 明治39年(1906年)10月29日、合田丁字路は香川県に生まれる。本名は久男。

 昭和21年(1946年)、俳誌「紫苑(※草冠+「宛」)」を主宰。

 昭和29年(1954年)、ホトトギス同人となる。

 昭和47年(1972年)3月6日、句碑除幕。

   三月六日 善通寺遍路句碑除幕 本坊

雲沈め日を又沈め春の水

遍路杖らしきもの浮き御影池

こゝに成るお遍路句碑や春浅き


 平成4年(1992年)10月28日、合田丁字路は85歳で死去。

稲畑汀子の句碑


風少しあり
   梅の香を
    運ぶほど

『汀子第二句集』に収録。

昭和51年(1976年)2月の句。

平成3年(1991年)3月10日、紫苑(※草冠+「宛」)800号を記念して建立。

善通寺西院御影堂


弘法大師の御影(みえ)を安置した御堂で、大師の母君玉寄御前の御舘にて、この所で御誕生したのであります。

奥殿には大師御自筆の瞬目(めひき)大師の尊影を安置してあります。八十三代土御門天皇御拝覧の時この尊像がまばたきしたので、瞬目大師と勅号を賜わったものであります。

御堂地下は約100米の戒壇巡りになっており、大師の御誕生所へ参り大師と結縁する道場です。

国登録文化財だそうだ。

遍照閣


弘法大師のお心を中心に、お互いが出生の本懐と人生の証を考え、これを反省し身につける為の研修道場であり、そして世の中を明るくすると言う意味をこめて「遍照閣」と命名しました。

正面ランマには仏の説法(法輪)を広げる仏家のしるし「輪宝」を遍照閣のシンボルとしました。

遍照閣の中に与謝野鉄幹の歌碑があった。


善通寺秋の夕に
わかたつも
大師若くてふみませる土

昭和6年(1931年)10月31日、与謝野寛・晶子夫妻は善通寺を訪れている。

東院中門


五重大塔


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