讃岐(香川県)は晴天の日が多く、雨が少なく、昔からうどんの材料である小麦や塩の名産地でありました。さらに出汁(だし)の材料イリコ(煮干し)や醤油の名産地でもありました。 |
江戸時代中期に編纂された「和漢三才図会」(寺島良安編集)の小麦の項には「讃岐丸亀産の小麦を上とす」とあり、また昭和の時代でも香川、岡山、兵庫の小麦は「三県もの」として高い評価を受けていました。 |
塩づくりは昔から盛んで、19世紀の初めには瀬戸内十州塩田で全国の90%を生産していましたが、中でも讃岐の塩は赤穂(兵庫県)と並び特に良質とされていました。 |
讃岐うどんの出汁の材料はイリコ(煮干し)です。瀬戸内海はカタクチイワシの宝庫で、特に観音寺市沖の伊吹島は、イリコづくりの中心地となっています。 |
小豆島では江戸時代から讃岐の良質な小麦と塩を原材料に品質の高い醤油がつくられてきました。 |