養老2年(718年)、里人が羽根を痛めた白鷺が湧き出る湯で傷を癒しているのを見て発見したと伝えられる。 |
湯涌なる山ふところの |
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小春日に |
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眼閉ぢ死なむと |
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きみのいふなる |
夢二は岡山県出身の画家であり詩人である。その美人画は夢二式と呼ばれて明治末から大正にかけて大いに流行した。大正6年(1917年)9月、夢二は愛人の笠井彦乃とこの湯涌の地に逃避行し山間の湯に旅情を慰めた。 「寂しくはあれど山のたたずまい雲のゆきかひ、朝夕眺めて飽くことを知らず」と記し、しばらく逗留した。
金沢市 |
昭和31年(1956年)10月28日、水原秋桜子は湯涌温泉に泊る。 |
湯涌温泉の白雲楼に泊る。二十八日 医王山朝日下り来て菊日和 わたり来て鶫(つぐみ)あそべり菊の前
『玄魚』 |
昭和37年(1962年)1月、阿波野青畝は湯涌温泉で越年。 |
湯涌の湯ここよと夜半の雪達磨 加賀湯涌温泉 録2句。 湯の町の目貫短し雪を掻く
『甲子園』 |