薬王院～与謝野晶子～

２０１９年～石　川～

薬王院～与謝野晶子～

加賀市山代温泉に薬王院がある。

薬王院山門

　神亀２年（７２５年）、行基菩薩が白山登錫の途上山代温泉を発見、温泉守護の為一宇を設けたのが始まりだそうだ。

霊方山薬王院温泉寺

本尊は薬師瑠璃光如来。

真言宗智山派の寺である。

服部神社に向かう。

「ヤブツバキ」樹齢約３００年

　日本の歌壇に大きな足跡を残した与謝野晶子が夫鉄幹とともに山代温泉に湯治にこられた時にこの椿を眺めて歌った１句が

　　“九谷なるかまがつくるも山代の

　　　　　薬王院に咲けるも椿”

　昭和６年（１９３１年）１月６日、与謝野寛・晶子夫妻は山代温泉を訪れ、吉野屋に２泊している。

山代の温泉（いでゆ）めでたし白雪を置く山山のはらからのごと

四つ續けさせば紅繪（あかゑ）の皿めきぬ山代の湯の吉野屋の傘

赤繪なる椿の皿の描かれてうつくしき夜の山代のやど

九谷なるかまがつくるも山代の藥王院に咲けるもつばき

「深林の香」

「旧吉野屋旅館」の跡地に新しい総湯が建てられている。

吉野屋別荘は「魯山人寓居跡いろは草庵」として残されている。

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