2011年〜茨 城〜
土浦まちかど蔵・大徳
〜旧茨城県立土浦中学校本館〜
大徳は、水戸街道(通称中城通り)そいに天明5年(1785年)に創業された呉服の老舗です。 大徳の蔵造りには天保13年(1842年)建築の元蔵をはじめ、江戸時代末期に建築された見世蔵(一部明治期に造築)袖蔵及び向蔵の4棟があります。 大徳の町家造りには、店前に約90cm(3尺)前後の下屋庇を設け、前面には格子戸を入れ、約90cm下がって揚げ戸をたてる造りとなっています。この下屋庇の部分は、半戸外的な空間が保たれ、これは江戸時代の町家造りの特徴です。 |
明治22年(1889年)4月3日、正岡子規は友人と二人で学友菊池謙二郎を訪ねて常磐会寄宿舎から徒歩で水戸に向かい、4日土浦の町に着いた。 |
土浦の町は街道の一すぢ道にはあらず少しはあちらへ曲りこちらへ曲りして家數も可なりありげに見ゆ。 |
明治37年(1904年)12月7日、竣工。 |
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昭和51年(1976年)2月3日、国の重要文化財として指定。 |
国指定重要文化財 |
平面構成は、凹字型の左右対称で、正面を重視した古典的な手法をとっている、廊下を教室の西側に配した点は、当時の学校建築の基本に従ったものである。意匠的にはゴシック様式を基調とし、正面中央玄関の三連尖頭アーチ・左右の尖塔・切妻破風・屋根窓などの直線的な意匠が特徴になっている。
茨城県教育委員会 |