2021年兵 庫

昆陽池公園〜碑巡り〜A
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夏目甕磨の歌碑


遠つあふみ入江の月のおもかけも

思ひそ出る昆陽の大池

『七月の記』より

文政4年(1821年)、歌日記『七月の記』。

文政5年(1822年)5月5日、昆陽池にて水死。

  知らなかった。

西行の歌碑


冴る夜はよそのそらにぞ鴛鴦も鳴く

凍りにけりな昆陽の池水

  出典は『山家集』

中川一政揮毫。

ふるさとの庭


日野草城の句碑があった。


かいつぶり
 さびしく
  なれば
くぐりけり

昆陽池公園内唯一の近代文学碑である。

大弐三位の歌碑


ありま山ゐなの
さゝ原風ふけは
いてそよひとを
わすれやはする

出典は『後拾遺和歌集』

かれがれになる男の、おぼつかなくなどいひたるによめる」と詞書がある。

『小倉百人一首』の歌として知られている。

 大弐三位は紫式部の娘、藤原賢子(かたこ)のこと。紫式部同様、一条天皇の中宮彰子に仕え、越後弁と呼ばれていた。太宰大弐正三位高階成章(しげあきら)と結婚したので、大弐三位と呼ばれた。

昭和58年(1983年)3月、建立。

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