2021年兵 庫

ふるさと小径〜碑巡り〜
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昆陽池公園のふるさと小径を歩く。

上島鬼貫の句碑があった。


世を泥と
   見る目も白き
        蓮かな

慈円の歌碑


ゑにかきて今唐土の人に
 見せむ霞渡れる
    昆陽の松原

慈円は『愚管抄』の作者。家集「拾玉集」がある。

建久3年(1192年)、38歳で天台座主になる。

 小倉百人一首「おほけなくうき世の民におほふかなわがたつ杣に墨染の袖」の歌で知られる。

昭和58年(1983年)、建立。山本紅葉揮毫。

中村良臣の歌碑


しら露をたまにぬきとめをとめこか

かさしにまかふあきの萩ハら

中村良臣は播磨赤穂藩士。伊丹の村上潔夫(さやけお)に国学を学ぶ。

嘉永3年(1850年)6月27日、56歳で死去。

知らなかった。

昭和61年(1986年)3月、建立。

村上潔夫の歌碑


  いたみてよめる

ところえて千代も
 すまなむ
    たつねても
   こやてふ池の
    岸のまつかけ

昭和58年(1983年)3月、建立。

知らないことが沢山あるものだ。

高市連黒人の歌碑


吾妹児ニ猪名野者令見都

名次山角松原何時可将示

万葉仮名で書かれている。

   高市連黒人歌二首

我妹子に猪名野は見せつ名次山(なすきやま)角の松原いつか示さむ

いざ子ども大和へ早く白菅の真野の榛原(はりはら)手折りて行かむ

『万葉集』(巻第三)

昭和57年(1982年)、建立。

昆陽池


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