2022年兵 庫

播州山頭火句碑の園〜北野木鶏〜
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高砂市松陽に「播州山頭火句碑の園」がある。


北野木鶏創設。

平成10年(1998年)4月25日、開園。

高砂キンダー文化公園―播州山頭火句碑の園―

北野木鶏


まほろばのはりまの国の山頭火愛を語りて時空越えゆく

背 面


時空越えはりまの国の山頭火吾(あ)がこころの道灯(とも)

山頭火句碑


けふのみちのたんぽゝ咲いた

人吉日記から


版画 坂本福治氏提供

昭和5年(1930年)9月14日、人吉町で詠まれた句。

熊本を出発するとき、これまでの日記や手記はすべて焼き捨てゝしまつたが、記憶に残つた句を整理した、即ち、

  ・けふのみちのたんぽゝ咲いた
  ・嵐の中の墓がある
   炭坑街大きな雪が降りだした


『草木塔』(鉢の子)に収録の句。

この句の碑は山口市の東津河川公園にもある。

平成19年(2007年)4月25日、建立。

背 面


岩波茂雄氏の自筆の色紙

低處高思「生活は簡素にして思想は高く」という意。

山頭火シルエット像


成田勝美氏の作。

背 面


うしろ姿のしぐれてゆくか

昭和7年(1932年)、『層雲』発表の句。

『草木塔』(鉢の子)に収録。

揮毫は漢書道会主宰坂田聖峯氏。

 平成14年(2002年)4月、高砂市において全国山頭火フォーラム開催を記念して建立。

播州高砂
 宮本武蔵生誕の地


平成15年(2003年)、建立。

武蔵高砂生誕説今や全国へ!

周知の宮本武蔵の自著「五輪の書」は「地・水・火・風・空」の5巻から成る。

その中に武蔵は「生国播磨の武士」と書く。

それを証明する「棟札」が加古川の泊神社にある。

そのレプリカと共に宝暦年間に描かれ長年門外不出だった澤克模の唯一無二の肖像画「武蔵」は、高砂の「武蔵・伊織顕彰会」が所蔵する。

モニュメント


台座の句


もりもりもりあがる雲へあゆむ

 山頭火「愚を守る」跋文の中に太山寺で詠んだとあり、又、山頭火の句帳には昭和十五年九月一日と記されている。

 昭和15年(1940年)10月11日早朝、山頭火は一草庵で死去。享年59歳。

 昭和15年(1940年)、俳誌「層雲」12月号に発表された。

平成19年(2007年)4月、山頭火研究キンダーの会建立。

揮毫は今日山頭火を知る生き証人・近木圭之介氏。氏は、近木黎々火として周知の俳人。

現在、下関市長府在住。白寿に近い。

山頭火の石像は竜山石の石造作家・松下尚平氏の作。開園10周年を祝う会当日、参加者全員で除幕。本園完成のモニュメントとする。

山頭火の石像


平成21年(2009年)3月9日、近木圭之介は97歳で逝去。

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