2021年兵 庫

明石川左岸線緑地〜碑巡り〜
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善楽寺から明石川左岸線緑地へ。

歳時記園


むつごとを語りあはせむ人もがな

うき世の夢もなかばさむやと

光源氏の歌である。

明石川河口


近き几帳の紐に、箏の琴のひき鳴らされたるも、けはひしどけなく、うちとけながら掻きまさぐりけるほど見えてをかしければ、「この聞きならしたる琴をさへや」などよろづにのたまふ。

  むつごとを語りあはせむ人もがなうき世の夢もなかばさむやと

  明けぬ夜にやがてまどへる心にはいづれを夢とわきて語らむ

『源氏物語』(明石)

明石の君の歌


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明けぬ夜に
 やがてまどへる
    心には
いづれを夢と
 わきて語らむ

明石市樽屋町に栄町公園がある。

秋の歳時記園


岩綱のまた変若(を)ちかへりあをによし

奈良の都をまたも見むかも

岩綱(いはつな)はキョウチクトウ科のテイカカズラ(定家蔓)。

『万葉集』(巻第六)の歌である。

明石川左岸へ。

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