元禄2年俳聖芭蕉は奥の細道の途次この地を通った。同伴曽良の随行日記に、「六月甘六日晴…潟苔沢ノ辺二鬼かけ橋・立岩、色々ノ岩組景地有…」と記されているが、長く学界の謎だった「鬼かけ橋」の所在がここカケハシの地にあったと断定されたのは昭和46年であった。然し平成元年に及び数々の史料・絵図面が出現し、この地の北600米の地に長さ6間巾9尺高さ1丈の巨大な自然の岩組で、海に突出していた街道の難所だったことが判明した。ただこの「鬼かけ橋」は元禄16年の地震で崩壊したが多くの古文書に記されている名所であった。 平成14年カケハシ地点工事の為対岸のこの地に移設、碑文を再度改め永くこれを記録し保存する。 平成14年9月1日
堅苔沢自治会 |