昭和8年(1933年)8月22日、高浜虚子は星野立子と屈斜路湖で舟遊びをしている。 |
秋山の美幌に越ゆる道見ゆる |
屈斜路湖畔で自動車を下りる。日が当りはじめ、秋晴 らしい。湖を舟で一周する。 舟の前鴨とび立ちて渡りけり 鴨下りて静かに進む七かまど
「玉藻俳話」 |
屈斜路湖 蕗の上にしろがねのべて霧の海 蕗刈るや霧よりしろき屈斜路湖
秋桜子『晩華』 |
和琴半島は、屈斜路湖カルデラの中に溶岩が盛り上がってできた島(オヤコツ溶岩円頂丘)が、尾札部川の扇状地とつながってできた半島です。 和琴の名前は、半島の形を表現したアイヌ語のワッコチ(魚の尾のくびれた所)に由来するといわれています。 半島の森は人の手が加わらなかったころの自然そのもののすがたで残され、森の中には、多くの野鳥やエゾリスなどの小動物が生息しています。 温泉の湧出地が3ヵ所あり、その周辺には、ミンミンゼミが生息し、冬でもマダラスス(コオロギの仲間)が鳴いています。 半島を一周する探勝路は2.4km、ゆっくり歩いて約1時間ほどのコースです。豊かな自然の不思議にふれてみましょう。
環境省 |