2018年〜北海道〜
層雲閣グランドホテル〜野口雨情の詩碑〜
明治33年(1900年)3月、塩谷水次郎が温泉を発見、塩谷温泉と名づけられた。 大正10年(1921年)8月、大町桂月が層雲峡と命名。 |
層雲峡の中央に、塩谷温泉あり。朝に旭川より愛別を経れば、晩にこの温泉に達するを得べし。
「北海道山水の大観」(層雲峡) |
昭和2年(1927年)、野口雨情は層雲峡を訪れた。 昭和6年(1931年)5月29日、与謝野寛・晶子夫妻は層雲峡温泉「層雲閣」に泊まっている。 |
車ども橇に代りて通ふこと五月六日(むゆか)にはじまるいでゆ 鹽谷の湯お花畑のすそにして朝日が嶽を雲ゆききする おもしろき熊のはなしす鹽谷の湯山五千尺高きしるしに うぐひすや第三階に大湯置く層雲峡のをんせんのやど
「北海遊草」 |
昭和8年(1933年)8月20日、高浜虚子は星野立子は層雲閣に泊まる。 |
八月二十日。此夜、層雲峡、層雲閣泊。 石狩の水ナ上にして水澄まず 石狩の源の瀧先づ三つ |
層雲閣に落ちついて、夕方、少し散歩に出かける。 えぞにうの花がうれしや夕散歩 |
「層雲閣グランドホテル」に野口雨情の詩碑があるというので、訪ねてみた。 野口雨情の詩碑は露天風呂「宝石の湯」にあるというので、案内していただいた。 |
大函小函の河鹿 |
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の子さへ岩にやせ |
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か礼る瀬にや |
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流される浮世 |
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なりやこそあきら |
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めしやんせりん |
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気せぬもの恋は |
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せまいもの |
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昭和二歳七月 |
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層雲峡温泉にて |
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雨情 |
野口雨情は、石川啄木の紹介で層雲峡を知ったそうだが、啄木は層雲峡に行っていないと思う。 |