2018年北海道

阿寒湖畔〜花巡り〜
indexにもどる

ボッケ遊歩道から阿寒湖畔を歩く。

 東北海道にて名山を求むれば、先づ阿寒嶽は雌雄の二嶽数十町を隔てゝ、東西に対峙す。東は雄阿寒、西は雌阿寒、高さは凡そ五千尺、雌阿寒が少し高し。雄阿寒は孤峯孤立して、満山樹木を帯ぶ。雌阿寒は群峯簇立し、頂上広くして数個の噴火口あり。熾に烟りを噴く。上部は樹木なくして、高山植物に富めり。南側に阿寒富士突起して、完全なる円錐形を成す。雌雄阿寒の間、否、近く雄阿寒に接して、阿寒湖あり。

「北海道山水の大観」(阿寒湖)

本州では見られない花が咲いていた。

クシロワチガイソウ


ナデシコ科の花

エゾオオサクラソウ


サクラソウ科

ツバメオモト


ユリ科

雄阿寒岳


昭和7年(1932年)8月26日、斎藤茂吉は釧路から阿寒湖を訪れている。

一たびは見むと思ひてあひ見つる雄阿寒の山雌阿寒の山

雌阿寒の火を吹く山に人おほくのぼりて行くにわれは行かぬに


あかん遊久の里 鶴雅」が見える。

オオバナノエンレイソウ


ユリ科

北海道では雑草のように咲いている。

雌阿寒岳


遊船や阿寒二岳を左右の窓

『年尾句集』(昭和14年)

あかん遊久の里 鶴雅」へ。

2018年北海道