2020年広 島

土生港〜吉井勇の歌碑〜
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「ホテルいんのしま」から土生港へ。

 昭和11年(1936年)5月2日、吉井勇は高浜から瀬戸内海の島を巡る。大三島伯方島、生名島(いきなじま)、因島を経て、5月13日、尾道に着く。

   因島は、古くは隱島又は院島と呼ばれ、南北
   朝の頃より史上に現はる。周回十里、名勝白
   瀧山には奇岩多し。

因島に船近づけば聽こえ來る鐵板を打つ夕ひびきかも

船工場ある島なれば夕潮に異國の船も船がかりせり

島島の灯ともし頃をゆるやかに生名渡しの船は出づらし

旅ごころやうやく倦みぬこの山に吾(あ)をおどろかす奇(く)し岩もがな

『旅 塵』

埠頭に吉井勇の歌碑があった。


島々の
  灯ともし頃を
    ゆるやかに
生名渡しの
  船は出づらし

昭和59年(1984年)10月、建立。



  さよならは
また会うことば
  みなとまち
青波

また来ることがあるだろうか。

対岸の生名島(いきなじま)


地名の読み方は難しい。

高速船「しまなみ」で三原港へ。


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