俳 人

桃源庵文郷

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文郷の句

箕田村の人。桃源庵。

白井鳥酔門の俳人。鳥酔没後、加舎白雄の門人となる。

 安永7年(1778年)3月、埼玉県鴻巣市の箕田碑に芭蕉・鳥酔の句を記す。

箕田碑


蝶の飛はかり埜中の日かけかな
   芭蕉翁

蜷のすむ籔さへ見ゆるしみつかな
   鳥醉翁

 安永9年(1780年)、加舎白雄は桃源庵で新春を迎えたようだ。

   武野桃原菴に春を迎ふ。

   主がせちより先捫虱の貧を忘。

世とゝもに身のきそ始おもふかな


 「着衣(きそ)始めはじめ」は、江戸時代、正月三が日のうちの吉日に新しい衣服を初めて着ること。また、その儀式。新年の季語。

巣兆の父百卉も桃源庵文郷を訪れている。

   武桃源庵にあそびて

おぼろ夜や椎の常陰の雪あかり


天明4年(1784年)冬、『春秋稿』(第四篇)序文。

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