俳 人
東 阿
明和3年(1766年)4月10日、千杏没。 |
身の上を知た覚悟や夏書迄 |
安永8年(1779年)、加舎白雄は東阿を訪れている。 |
東阿あざりがもと(を)とひて 咲(き)しより冬野(を)越(え)てとひし梅 |
聞く人の角ハ折れけり鹿の聲 蜘のとるや常にハ憎き蠅なれと 橋もりのゆめの間を霜のわかれ哉 すが蓑のみのかひなしや雪し巻 鶴とゝもにゑぐなつむべき田面かな いねのはな里は般若の風まつり 淵明の五柳はしらず 青柳やたれのがれすむ村はづれ 我すめるあたりにふる川といへるあるを ふる川に神輿をあらへ里わらは うらおもて貝多羅(ばいたら)わかぬわか葉かな |