俳 人
小森卓朗
伊豆三島の人。通称久助。卓郎。孤山堂。
卓郎
一号 東都矢ノ倉
孤山堂
いさのふか簷の黙滴白うなる 卓郎
『海内俳家人名録』
寛政10年(1798)、三島伝馬町(現在の大社町)に生まれる。
16歳の頃、江戸に出て、児島大梅に入門。
天保12年(1841年)、大梅没。翌13年、孤山を襲名。
安政3年(1856年)3月12日、
芭蕉の句碑
を建立。卓朗筆。
古池や蛙飛こむ水の音
慶応2年(1866年)4月16日、69歳で没。
深川
長慶寺
に葬られた。
やがて聞ひと声うれし時鳥
卓郎の句
眼にしミる梅の光りや二三輪
『袖塚集』
さし汐に水音とめるあつさ哉
『鄙さへつり』
中高に流れも見へて天の川
『潮のはな』
苔むせど香のたしか也磯の梅
『おらが春』
又こゝに加賀の御門や子規
『かりかね集』
あとの声継時さひしきりきりす
『髯ふくろ』
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