俳 人
鈴木松什
通称安五郎、瓦の製造を生業としていた。八朶園
蓼松
の門下。無有庵。
松什
一号有無庵 東都古人
鈴木安五郎
秋待といふは夜によるこゝろかな 松什
『海内俳家人名録』
寛政10年(1798)、柴又村に生まれる。
弘化2年(1845年)、鈴木松什および檀徒石渡忠右衛門等が協力し、
「帝釈天出現由来碑」
を建立。
嘉永6年(1853年)、没。
気も散らで暮れに及ぶや蓮の花
葛飾区東金町の
光増寺
に鈴木松什の墓がある。
法名は「無有庵俊誉松什禅士」。
松什の句
萬歳を待せて掃や焚ほこり
『袖塚集』
福藁に見出しものなる一穂かな
『蝉塚集』
闇といふ宵も明るし春の水
『鄙さへつり』
嬉しさの人にもいへず露の音
『潮のはな』
鳴といふ木につひきかすほとゝきす
『花の雲』
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