俳 人

府川志風 ・ 不莠
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府川志風

 延享元年(1744年)生まれ、桶川宿本陣八代目当主府川甚右衛門豊義。横田柳几の門人。

桶川宿本陣


文化2年(1805年)閏8月28日、65歳で没。

大雲寺の墓石に辞世の句が刻まれている。

法の旅花野や杖の曳ちから

鈴木荘丹は志風の死を悼んで句を詠んでいる。

布川氏の令尊は吾若かりしより相知りあひけるが、此秋物故したまひたるを

手向とやそれを懶(ものう)し鞠(きく)の水

志風の句

花ならハ憎た(てい)鏡や夕すゝみ


消る身や世にをしまるゝ春の雪

『春眠集』(寛政6年版)

『春眠集』は横田柳几の追善集。

府川不莠

志風の子で桶川宿本陣九代目当主府川甚右衛門義重。

文化6年(1809年)7月17日、松村篁雨は77歳で没。

匕置て二百十日のあらしかな


天保4年(1833年)1月29日、64歳で没。

大雲寺の墓石に辞世の歌が刻まれている。

龍谷山大雲寺


まくさ刈る野辺のわらはや道遠く我住里へ径連行ばや

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