俳 人

井上井月
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越後長岡生まれと言われる行脚俳人。

 明治20年(1887年)、井上井月は火山峠で行倒れ、伊那市美篶で亡くなったそうだ。66歳の時である。

 昭和14年(1939年)5月3日、種田山頭火は伊那に来て井月の墓参をした。

思ひよらぬ梅の花見て善光寺
蝶に気のほぐれて杖の軽さかな

善光寺(長野県長野市)

子供にはまたけぬ川や飛ふ蛍

ラーメン大学伊那インター店(長野県伊那市)

柳から出て行舟の早さかな

伊那橋(長野県伊那市)

人の日や釜にこころの移る朝

金鳳寺(長野県伊那市)

闇き夜も花の明りや西の旅

「火山峠芭蕉の松」(長野県駒ヶ根市)

島影のさゝぬ日ハなし青簾

柿川緑道(新潟県長岡市)

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