俳 人
五柏園丈水
愛甲郡依知村猿ヶ島(現厚木市)の人。大塚家の八代目で、六左衛門武嘉と称した。自在庵祇徳社中の俳人。 |
寛政10年(1798年)8月、八十歳賀集『千代みくさ』跋。 |
亨和2年(1802年)、石神明神社に芭蕉の句碑を建立したようだ。 |
文化2年(1805年)、一瓢は猿ヶ島の丈水を訪ねたが会えなかった。 |
猿が島丈水を訪に不逢 留守の戸も只には置ぬ木の実哉 |
辞世 ほとゝきす浮世中をやとり哉 |
文化7年(1810年)、丈水の三回忌に追善句集『遠ほととぎす』を刊行。 |
父母の笑顔うれしや福寿草
『菅廟八百五十年』
梅か香や屋敷の丈をそらつもり 若草やはなれし駒のとゞまらず 冬枯や鳥さへ啼かぬかた木原 木瓜咲や木履をはいて遊び行 諍ひハ梅に定まる春の風 凩や片われ月のいかめしき はなは花人にひとしき人もがな 冬籠発句を珠子に繰出さん 黒こそ男はよけれ田植笠 今朝の夢誰にかたらん枯尾花 |
今朝の夢誰にかたらん枯尾花 |