俳 人

岡崎如毛


如毛の句

上田柳町の人。岡崎平助。上田城下の有力な町人であった。

同(信州) 
上田柳町 岡崎平助 如毛


旧北国街道柳町


   上田連 

如毛
   岡崎平助


 明和8年(1771年)3月、加舎白雄は岡崎如毛・児玉左十と大輪寺に遊んだ。

大輪寺に加舎白雄の句碑がある。



ちる花はちらして寺のさかりかな

 天明3年(1783年)冬、加藤暁台は上田に来遊、大輪寺で如毛・麦二・雲帯・三机と歌仙を巻く。

 中村伯先は姨捨山の帰途、如毛を訪ねている。

黄昏過る比か、上田に至りて原町井筒屋や惣兵衛亭に舎る。芒鞋ときあへずも如毛を訪ふ。美酒佳肴かずかず、東話西談更に及ぬ。

片丘やたつ鴫の背に日の落る
   如毛


 天明8年(1788年)4月1日、蝶夢は如毛が江戸から帰るのを見送る。

それより重厚師・白雄坊を尋て、又、多賀屋敷にて如毛子の帰りを見送る。


 寛政8年(1796年)8月、生方雨什は如毛亭で狂歌会。

上田如毛亭狂歌会。題「旅中秋雨」。

 旅衣きまゝにふれよ更科のつき見てひまハあき雨の空


 享和元年(1801年)、井上士朗は江戸から帰る途中で上田に立ち寄った。

千曲川にそふて上田に入る。雲帯・如毛の二人を尋ぬ。


 文化9年(1812年)、小蓑庵碓嶺は上田の如毛・露丸親子を訪れる。

文化13年(1816年)4月12日、没。68歳。

大輪寺に墓がある。

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