俳　人～遠藤雉啄～

俳　人

遠藤雉啄

雉啄の句

安房の俳人。倉田葛三に師事。しらゝ坊。大磯の鴫立庵九世庵主を継承。

雉啄　サカミ鴫立沢　　　西行庵

　享和３年（１８０３年）６月７日、露柱庵春鴻は７１歳で没。

　　同年９月、追善集『寢覺の雉子』（伯先・雉啄編）刊。

　文化６年（１８０９年）、葛三は雉啄を伴い九州・四国を行脚。

　文化９年（１８１２年）３月２８日から５月８日まで小林一茶は富津に滞在。

４月３日、織本花嬌の三回忌。

４月２５日、雉啄がやって来たが、その日は帰る。翌２６日、再びやって来た。

　　　廿五　雨　昼ヨリ晴　雉啄来皈

　　　廿六　朝雨　雉啄来

『七番日記』（文化９年４月）

　　　四月　廿七日　於大乗寺張行

５月１日まで滞在して、雉啄は帰った。

　　　一　晴　雉啄皈

『七番日記』（文化９年５月）

　文化１１年（１８１４年）８月３日、宣頂寂。行年６０歳。

　文化１２年（１８１５年）８月１４日、雉啄がやってきた。

　　　［十］四　雨　雉啄来

『七番日記』（文化１２年８月）

同年、箱根芦之湯の東光庵に芭蕉の句碑を建立。

芭蕉花上の句碑

　文化１４年（１８１７年）８月１５日、中村碓嶺は虎杖庵を訪れ、姨捨山で観月。雉啄は虎杖庵に滞在していたようだ。

　文政元年（１８１８年）６月１２日、葛三没。雉啄は鴫立庵九世庵主となる。在庵２７年。鴫立庵に葛三の墓碑を造立。

　文政２年（１８１９年）１１月、雉啄『葛三句集』上梓。

　文政３年（１８２０年）、８月、一路観宣頂七回忌追善集『阿夫利雲』（淇渓編）刊。雉啄序。

　文政６年（１８２３年）、葛三七回忌に葛古は『筑紫みやげ』を上梓。雉啄序。雨塘跋。

天保１５年（１８４４年）６月２４日、雉啄没。

鴫立庵に雉啄の句碑がある。

心ほど世は経かたくも散櫻

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