俳 人
松洞馬年
馬年 仙台御宮町 石原泰介 |
草の戸やそれも霧たつ山樒 呼ば来るやうすを見せて飛[ぶ]螢 さいて見て咲たやうすや初桜 起しても亦伏菊や九月尽、と斯申てこの花 を惜みし老人の此頃をもまたて泉下の人と なり給ひけるを ふみ月やすかれし菊のやかてさく 淋しさや鴫見て立は鴫も立 どの花がきのふの花ぞかきつばた 持かへて見てもくさ也女郎花 楳咲て鶯老てあきの風 折よいか貰れ安(易)きんめの花 堂守の家督済けり麦の秋 夕立や折ても風をもつ楓 誰か畫か思ひたされす花の中 |