俳 人

梅 笠
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川村碩布門。久米逸淵の後、春秋庵を嗣いだ。青梅在であったともされる。

梅笠 一号 東都神田小柳町 春秋庵

 丹波路へ気先のむかふ雪解哉 梅笠


 安政2年(1855年)、碩布の十三回忌に『碩布居士発句集』(逸淵編)刊。梅笠跋。

 安政4年(1857年)、『春秋稿』(九編)刊行。

 万延元年(1860年)10月、『幻住庵記』版行。

文久3年(1863年)6月11日、没。

紫陽花やかわりかわりてもとのいろ

墨田区向島の長命寺に墓がある。

梅笠の句

来て見れば川のむかふや梅の花


背を見せて浅茅を走る水鶏哉


青鷺の冠毛光る日の出かな


   田家眺望

雉子なくやみどりをふくむ朝煙り


   賀橿寮主人古稀

稀たとや秋七くさの花むしろ


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