戸出村の人。中川乙由の門人。別号八椿舎。近江の義仲寺に滞在。晩年は故郷の戸出村に戻り六壁庵を結んだ。 |
元禄15年(1702年)、越中国砺波郡戸出村に生まれる。 宝暦年中(1751〜63)、町川の土堤に甍塚建立。 |
宝暦14年(1764年)5月、『俳諧百一集』上梓。 安永3年(1774年)正月、『蕉句後拾遺』自序。 |
安永4年(1775年)9月8日、千代尼は73歳で没。 |
素園尼の身まかり給ひける行年に、任口上人の月をめでて七十三と老襄の吟を思ひ出て、 |
月をめでて花を見つくし七十三 康工
『津守船(初編) |
鳳巾蠶の紙も動く時 しくるゝや小鴨に舟の行当 梨の花咲て昼鳴蛙かな 秋のくれ人のわたらぬ川の音 然れともものにさはらす雉子の声 梨の花咲て昼なくかはづ哉 誰が春のものと見初て柳かな 秋風に吹れて居るやかしや札 |