俳 人

白井一之
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 中野市中町の人。白井彦兵衛正規。屋号伊賀屋。家は代々酒造業を営む。中野の山岸梅塵、柏原宿本陣の中村六左衛門は親戚にあたる。

 文政4年(1821年)、政周の長男として生まれる。

 文政6年(1823年)10月9日、一茶は伊賀屋を訪れる。以後も度々訪れたようである。

十 晴 イカ屋ニ入

『文政句帖』(文政6年10月)

十 晴 イガヤニ入

『文政句帖』(文政7年2月)

[十]四 晴 イガヤ旦酒夕帰

『文政句帖』(文政8年3月)

 天保13年(1842年)、中野の山岸梅塵と白井一之は芭蕉の句碑を建立したという。



時雨をやもとかしかりて松の雪

 天保14年(1843年)、芭蕉の百五十回忌・一茶の十七回忌に『あられ空』(山岸梅塵編・法眼護物序・卓池跋)刊。

 嘉永5年(1852年)春、『おらが春』出板。飄隠居逸淵序。瓢界四山人・惺庵西馬跋。

明治17年(1884年)、64歳で没。

明治19年(1886年)4月1日、一之の句碑を建立。



花明りさす山寺の日くれ哉

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