この句碑は、江戸時代の後期に高富村の庄屋であった時鳥坊・杉山藤兵衛が残したものである。 藤兵衛は隠居してから、和合松(現本町3丁目)の「松庵」に住み、その自然を愛でながら、俳諧を通じて遠近の多くの人びとと交遊した。 |
梅花忌や輝く徳の梅紅葉 | 時鳥坊 |
先師である芭蕉や各務支考(梅花仏)を始め、歴代宗匠への尊崇の念が篤くその誠実な人柄が偲ばれる。 松庵は後、和合庵(臨済宗妙心寺派)として存続したが廃寺になったので句碑はこの洞泉寺の庭に移設して、藤兵衛の墓と対面させることにした。 |
第四世五竹坊 |
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山さとや杖に手をくむ秋のくれ | 帰童仙 |
第二世各務支考 |
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梅花仏 |
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元祖 松尾芭蕉 |
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芭蕉翁 木がらしに岩吹とがる杉間かな |
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第三世廬元坊 |
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うぐひすのいくつも捨てはつ音かな | 黄リ師 |
(※「リ」=「麗」+「鳥」) |
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第五世以哉坊 |
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松くれた人に見せたしけさの雪 | 雪炊庵 |