俳聖芭蕉翁を元祖に各務支考の美濃正風俳諧史を飾る故一味庵石田宗匠(本名、高味友三郎)は慶応3年9月3日羽島市下中町石田(旧、美濃国中島郡石田村)に生れ俳諧の道に研讃をつみ、大正9年7月6日獅子門十九世を襲統された。東海、関東、奥羽、北陸、山陰、山陽、四国、九州にまで足跡を印し遠く朝鮮にまで門葉を拡められた近世の大俳人で美濃正風獅子門中興の祖と言われる。当時、美濃獅子門正風水音社の分社と称するもの全国に124社に及んだと言われる。 翠竹園双雀(本名、山北賢治)は一味庵石田宗匠と同村同友で正風水音社第一世下中島分社長、獅子門補佐職になった俳人である。 これ等の俳人が美濃俳諧史上地方文化の向上に貢献された功績は誠に偉大なものがある。 |