2022年福 岡

片江風致公園〜碑巡り〜
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福岡市城南区南片江に片江風致公園がある。


21基の文学碑があるが、そのうち4基を見残したので、あらためて訪ねてみた。

林芙美子の文学碑


花のいのちは
みじかくて
苦しきことのみ
多かりき

原碑所在地/鹿児島県桜島古里公園

九条武子の歌碑


おほいなる
   もののちからに
  ひかれゆく
   わがあしあとの
     おぼつかなしや

原碑所在地/東京都中央区築地本願寺

長塚節の歌碑


うつそみの人のためにと菩提樹を

こゝに植ゑけむ人の尊とさ

明治36年(1903年)の歌。

 「常陸國下妻に古刹あり光明寺といふ、門外に一株の菩提樹あり、傳へいふ宗祖親鸞の手植せし所と、蓋し稀に見る所の老木なり、院主余に徴するに菩提樹の歌を以てす、乃ち作れる歌七首」とある、7首目の歌である。

原碑は茨城県下妻市の光明寺にあるようだが、未見。

子規の句碑


朝寒や

  たのもとひゞく内玄関

子規の像が刻まれている。


原碑所在地は愛媛県松山市の正宗寺だと思われる。

以前は次の3基の歌碑もあったようだ。

木下利玄
   花ひらをひろけつかれしおとろへに牡丹おもたく萼をはなるゝ

伊藤左千夫
   信濃には八十の群山ありといへと女の神山の蓼科われは

吉井 勇
   かにかくに祇園はこひし寐るときも枕のしたを水のなかるゝ

芥川龍之介の句「更けまさる火かけやこよひ雛の顔」の碑もあったようだ。

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