福岡市東区箱崎の「みどり旅館」にあった「もろこしの誹諧とハん飛胡蝶」の句碑を移建したものは、現在福岡市早良区の個人宅に移されているようである。
埼玉県比企郡小川町にある「桟や命をからむ蔦可津ら」の句碑を模したものは、今では分からない。
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与謝野晶子の歌碑

やははだのあつき血潮にふれも見でさびしからずや道を説く君
出典は『みだれ髪』(明治34年刊)。
原碑所在地/和歌山県高野町高野山
石川啄木の歌碑が2基。

東海の
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小島の磯の
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白砂に
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われ泣きぬれて
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蟹とたはむる
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原碑所在地/北海道函館市立待岬

かにかくに渋谷村は恋しかり
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おもひでの山
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おもひでの川
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共に出典は『一握の砂』(明治43年刊)。
夏目漱石の漢詩碑

仰臥人如唖 黙然看大空
大空雲不動 終日杳相同
出典は「思い出す事など」。
原碑所在地/静岡県伊豆市修善寺自然公園
若山牧水の歌碑が2基。

幾山河こえさりゆかば寂しさのはてなむ國ぞけふも旅ゆく
出典は『海の声』(明治41年刊)。

かたはらに秋くさの花かたるらくほろびしものはなつかしきかな
出典は『路上』(明治44年刊)。
北原白秋の歌碑が2基。

雨はふるふる城ヶ島の磯に利休鼠の雨がふる
原碑所在地/神奈川県三浦市城ヶ島

さひしさに秋成かふみよみさして庭にいてたり白菊のはな
出典は『雲母集』(大正4年)。
原碑所在地/神奈川県三浦市見桃寺
佐佐木信綱の歌碑

逝く秋のやまとの国の薬師寺の塔のうへなる一ひらの雲
出典は『新月』(大正元年刊)。
原碑所在地/奈良県奈良市薬師寺
森鴎外の詩碑

沙羅の木
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褐色(かちいろ)の根府川石に
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白き花はたと落ちたり、
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ありとしも青葉がくれに
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見えざりしさらの木の花。
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出典は『沙羅の木』(大正4年刊)。
原碑所在地/東京都文京区鴎外本郷図書館
斎藤茂吉の歌碑

おのづから寂しくもあるかゆふぐれて雲は大きく谿に沈みぬ
出典は『ともしび』(大正14年刊)。
原碑所在地/神奈川県箱根町強羅公園
釈迢空(折口信夫)の歌碑

この冬も老いかゝまりてならの京たきゝの能を思ひつゝゐむ
原碑所在地/奈良県奈良市春日大社神苑
會津八一の歌碑

かすかのにおしてるつきのほからかにあきのゆふへとなりにけるかも
出典は『南京余唱』(昭和8年刊)。
原碑所在地/奈良県奈良市春日大社神苑
太宰治の文学碑

富士には、月見草がよく似合う
出典は『富嶽百景』(昭和14年)。
原碑所在地/山梨県河口湖町三坂峠
太田水穂の歌碑

命ひとつ露にまみれて野をぞゆくはてなきものを追ふごとくにも
昭和21年(1946年)12月、水穂が浅間温泉の「広丘歌会」忘年歌会に送った歌。その時は「露にぬれつつ」となっていたそうだ。
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原碑は長野県の塩尻歌碑公園であろう。
九條武子の「おほいなるものゝちからにひかれゆくわかあしあとのおほつかなしや」の歌碑もあったようだが、よく分からなかった。
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